最新情報

温泉旅館の浴場にある黒御影石の研磨再生

こんにちは!

今回は、温泉旅館の浴場にある、黒御影石の研磨再生をしてきましたので、それについてお伝えします。

黒御影石はメンテナンスが難しい!?

御影石は、地下のマグマが地殻内の深いところで冷えて固まった結晶質の石材です。

ただ、一言で御影石といっても、様々な種類があります。
赤みを帯びた赤御影石、白っぽい白御影石、そして、今回施工させていただいた黒御影石など。

白御影石や赤御影石と呼ばれるものは、花崗岩です。ですが黒御影石は有色鉱物を含んだ閃緑岩や斑レイ岩等で、長石や石英の含有量が少ないです。そのため、他の御影石とは性質が若干違い、主な組成である酸性に強いシリカ分が少ない特徴があります。

つまり黒御影石には酸性に強いシリカ分が少ないため、酸性の薬剤を使用すると酸焼け(表面が溶けてツヤが落ちること)が発生しやすく注意が必要です。

白御影石や赤御影石の場合、酸性の薬剤を使用すると汚れが落ちやすくなるので比較的メンテナンスは簡単なのですが、黒御影石はデリケートな素材で酸性洗剤に弱いため、清掃業者でもメンテナンスが難しいと言われているのです。

弊社の独自の技術で研磨再生

今回ご依頼のあった温泉旅館の浴場御影石には、このように真っ白な汚れがついていました。

黒御影石再生研磨前

お客様からは、「温泉の石材やタイルに頑固な汚れや傷がついており、毎日スタッフがこまめに清掃をしていても、長年の使用による特殊な汚れは取れず、困っています。」とのお声が。

そこで、この長年の汚れを落とすために、すきや極独自の技法を使っていきます。

まずはその黒御影石にとって最適なポリッシャーとバフの組み合わせを探っていきます。この作業が一番大変なポイントで、デモ施工を重ねてどの組み合わせを使っていくか決めていきます。

次に使用するポリッシャーの回転数と力加減を調整しながら、汚れを落としていきます。この回転数も、早くすれば汚れは落ちやすいですが傷がつくこともあるので、かなり難しい技術となっています。

そうやって研磨した黒御影石はこちらです。

黒御影石再生研磨後

当初の輝きを取り戻すことができました。

 

お客様もおっしゃっていた通り、この白っぽい汚れは複数の原因が混じった特殊な汚れなので、毎日清掃をしていても落ちない汚れと言えます。無理にこすったりすると逆に傷つけてしまい、再生することができません。

特に温泉施設にある御影石は、温泉の成分や皮脂、水垢が混じり合ってかなり複雑な汚れとなっていますので、プロの手によって定期的にメンテナンスされることをお勧めします。

弊社は三重県にありますが、全国の温泉旅館様などからご依頼を頂いており、石材メンテナンス、ガラス再生、傷消しなどにおいて“極み”の技術を提供させていただいております。

遠方でもお気軽にお問い合わせ下さい。

無料で相談・見積り・問い合わせをする

■□■──────────────■□■

石材・ガラスの再生専門店

株式会社すきや極
〒517-0011 三重県鳥羽市1-3-13
TEL : 059-925-2333 
FAX : 059-925-2354

■□■──────────────■□■